路上生活者
黒塗りの車を駆って早朝から深夜まで路上で大体一週間は暮らしている。特に出張とかがある業種では無いが(たまに東北や信越辺りまでは行くけれど)、それを約20年も続けているとふとロードムービーの一場面に居るような気がする時がある。
運転手っていうのはいつでも傍観者。当事者には決してなれない。車内での会話も聞こえていない(ホントは聞いているんだけどね)し、大きなイベントの現場に居たって別にそれが観れる訳じゃない。赤坂御所に行ったって佳子さまに会えないし(ああああ)
早朝の住宅街で学校に行く子供を母親が見送る光景に目を細めてみたり
昼間の街中で一生懸命働く人達に共感してみたり
深夜の繁華街で笑ったり泣いたり束の間の逢瀬を楽しんでいるのを遠い目で眺めてみたり
こういう時のサントラってこんな感じかな
しかしこの仕事、トイレ我慢するのが一番辛いわ